アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎の患者さんは花粉やハウスダストなどが体の中に入ってくると、 肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されます。
このヒスタミンが、鼻の粘膜にある神経や毛細血管を刺激し、くしゃみ、鼻みずなどの症状を引き起こすのです。
アレルギー性鼻炎の患者さんは花粉やハウスダストなどが体の中に入ってくると、 肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されます。
このヒスタミンが、鼻の粘膜にある神経や毛細血管を刺激し、くしゃみ、鼻みずなどの症状を引き起こすのです。
口をモグモグして鼻や口のまわりをしかめたりします。また、鼻をいじり過ぎて、鼻血を出すこともあります。癖と思っていたこれらのしぐさがアレルギー性鼻炎の子供の特徴です。このあたりもアレルギー性鼻炎かどうか発見しやすいポイントになります。
症状としては、水様性の鼻汁や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、せきなどが一般的です。
鼻血が頻繁に出る、いびきがうるさいと受診されたのがきっかけでアレルギー性鼻炎と診断された方もいらっしゃいます。 以前花粉症は、大人中心の病気と考えられていましたが、最近は2~3歳で発症している子供も少なくありません。
鼻づまりによるいびき、皮膚の赤みやかゆみ、鼻をこすることによる鼻血、鼻すすりや口呼吸、目や鼻をこするなどのしぐさが頻繁にみられるなどがあります。
このような行動は子供本人ではなかなか気がつきません。子供からの訴えとしては、「寝づらい」「勉強に集中できない」「いらいらする」「疲れやすい」 などが、あげられています。 そういった行動や言動からまずは、保護者が症状に気づくことが大切です。
花粉が原因なのかどうかは医療機関で診断を受けて、適切な治療や対策をとりましょう。
原因は本来異物を体内に入れないための防御機構である、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが病的、かつ過剰に起こる病気です。 体がある物質を異物と認めると、それから身を守ろうとして抗体が作られます。再び鼻から異物(抗原)が入ってくると、それと粘膜内の抗体が抗原抗体反応(アレルギー反応)を起こし、 くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが発現します。
抗原になりやすい物質は、ハウスダスト、ダニ、スギやヒノキを代表とする花粉、犬や猫などの毛、カビなどです。 花粉症はアレルギー反応のひとつですが、それ以外にもさまざまなアレルギー症状が存在します。またその原因となる花粉以外の物質も、いろいろあります。
年齢とともに次々とアレルギーの病気が形を変えて表れることをアレルギーマーチといいます。 子供のアレルギー疾患発症の一般的な順番はアトピー性皮膚炎に始まり、気管支喘息・アレルギー性鼻炎が前後して生じることが多いとされています。
早期にコントロールしておけば、アレルギーマーチの発症を抑制できます。その為にも、アレルギー性鼻炎のコントロールが大切です。
テレビやインターネットで花粉飛散情報をチェックして、花粉の飛散量が多い日は、子どもが外出しないようにしましょう。
外出するときは、家族がマスクなどでしっかり花粉対策をとってあげてください。家族が帰宅したときは、家の中に花粉を持ち込まないよう玄関でよくはらうことを習慣づけましょう。 また、花粉は重いので下の方にたまります。背の低い子どもは家の中でも、舞い上がった花粉を吸い込んでしまいやすいので、床に花粉がたまらないようこまめに掃除することも重要です。
家族一人ひとりが協力して、子どもから花粉を遠ざけてあげましょう。
4人に1人の子供がアレルギー性鼻炎・低年齢化する花粉症。5歳までの発症は4割といわれています。
子どもにとってもアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状はつらいものです。鼻づまりによって睡眠不足になり、日中の集中力が低下することもあります。 また、子どもの花粉症は、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などの他のアレルギー疾患との関わりがあることもあります。
子どもがアレルギー性鼻炎(花粉症)になったら、早い段階でお医者さんに診てもらいましょう。
始めに問診で、発症時期や症状の程度をお聞きします。
次に鼻粘膜を鼻咽腔ファイバーという、鼻、喉などをみる内視鏡で確認します。
鼻咽腔ファイバーとは、先が自由に曲がるので鼻の中・鼻粘膜をしっかり見ることが出来ます。胃カメラと同じ原理ですが、細くこぶりにできています。耳鼻咽喉科の内視鏡です。
血液検査でいろいろな項目を調べることが出来ます。一回の血液検査につき1~34項目まで調べられます。検査結果は、とても分かりやすくなっています。
小さなお子様でもできる検査もあります。詳しくは ドロップスクリーンをご覧下さい。
治療法は、抗原の除去や回避、薬物療法、アレルギー血液検査、レーザー治療、トリクロロ、資格を持った医師による舌下免疫療法(12歳以上の患者さんが治療を受けることができます)などがあります。
症状や年齢、ライフスタイルに合わせて自分にあった治療法を医師とご相談下さい。