感染報告の増加
京都府感染症情報センターの毎週の報告によると、マイコプラズマ感染症は毎週定期的に3件ほどの報告がある中、10月末頃から感染の報告が増えております。冬に増加する傾向がありますので、今後ご注意ください。
京都府感染症情報センターの毎週の報告によると、マイコプラズマ感染症は毎週定期的に3件ほどの報告がある中、10月末頃から感染の報告が増えております。冬に増加する傾向がありますので、今後ご注意ください。
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内での感染が多く。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
発熱や全身倦怠感、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって3~4週間続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。
当医院ではマイコプラズマ感染症の迅速検査もおこなっております。
感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
抗菌薬(抗生物質)によって治療します。抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部の抗菌薬(抗生物質)に限られています。軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。