病院受診
どのような症状の時に病院を受診しますか?
大人の方は、特に何もしないあるいは病院へは行かず、市販薬で済ます人も少なくないと思います。
ヒトには自然治癒力(生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力)がある為、軽い症状なら5日もすると症状が治まってきます。
どういった症状が出たら受診をすればいいのでしょう?
発熱や咳、倦怠感の強い時は受診をしてください。
また子どもは“鼻水や咳だけの軽い風邪”のように思えても、自然治癒力が弱いのでまれに症状がきつくなることがあります。
市販薬を服用するのは避け、その都度病院を受診することをおすすめします。
発熱と解熱
快適に過ごす
ウイルスは低温の時に活動が活発になる為、“体温を上げてウイルスの動きを抑えよう”という理由からヒトは発熱します。
よく氷枕やアイスノンや冷却シート等で頭部を冷やしたりすることがあります。
額を冷やすと気持ちよく感じますが、直接熱を下げるものではありません。
脇の下・足の付け根・首回りなどリンパの集まる場所を冷やすのが効果的です。
ただし子ども、特に幼児の場合は意思表示が下手な為、過度に冷やしすぎてしまうことがあるので気をつけましょう。 また嫌がるにもかかわらず氷枕をさせたりするとかえって暴れて安静に出来ないこともあるので、無理強いせず子ども自身が快適だと思うことをするのがいいでしょう。
解熱剤
発熱時はしんどいですが、体内でウイルスと闘っている時です。
微熱時はできるだけ解熱剤の服用を我慢しましょう。
ただし高熱時や倦怠感の強い時は体力を消耗するので、無理せず服用することを おすすめします。
安静から日常の生活へ
発熱や咳などの症状があるときは布団で安静にしましょう。
熱が下がっても暫くは感染力のある場合があるので、会社や学校、幼稚園等で他人に移さないためにも平熱に戻っても丸1日は自宅安静にするのが望ましいです。
入浴
お風呂に入っていいですか?
風邪で受診された時の質問で一番多いのが『お風呂に入っていいですか?』です。
“風邪をひいたら風呂に入れない”というのは昔の考え方です。
家にお風呂がない時代、銭湯の帰りに湯冷めをするといけないからという理由でそう言われてきました。
ですが現代では各家庭にお風呂があり、その心配は必要ありません。
入り方さえ気をつければ入浴は差し支えないと思います。
- 入浴前に脱衣所や浴室をあらかじめ暖かくしておく
- ぬるめのお湯に浸かり、長湯は避ける
- 入浴後はすぐに身体を拭き、湯冷めに気をつける
- 入浴後の水分補給をしっかりする
これらのポイントに気を付けてみましょう。
ただ、お風呂に入るということは体力を消耗することにつながりますので発熱時や倦怠感の強い時にわざわざお風呂に入ることはおすすめしません。 入浴できない時は蒸しタオルで身体を拭き清潔にしましょう。
室温・湿度
ウイルスの弱点
ウイルスは乾燥や冷えが強いと活動が活発になります。
室温を20~25度くらいに、また湿度を60%くらいに保つようにしましょう。
空気の乾燥する冬は特に室内も乾燥しています。
加湿器の利用が効果的ですが、加湿器の無い時は濡れタオルを部屋に干しておくといいでしょう。
風邪をひいた時のおすすめ料理・食材
消化がよく栄養価の高い食事
おかゆ、リゾット、卵とじうどん(消化が良い)、 鶏ささみ (消化が良く栄養価が高い)、 豆腐、魚類 (高タンパクで低脂肪)、 イチゴ、キウイ、柿等の果物 (ビタミン豊富)、 そして何より水分補給を心がけましょう。
予防
生活習慣が大切
風邪をひかない為に普段から心がけたい点をいくつか挙げました。
- 睡眠をしっかりとり、規則正しい生活をする
- 日常からなるべく薄着で過ごす
- 適度な運動
- 外出後は手洗い、うがいをしっかりする
- 栄養バランスの良い食事を摂る
◎タンパク質 基礎体力をつける
◎ビタミンA 皮膚や粘膜を保護し免疫機能を維持する
◎ビタミンC 抵抗力を高めウイルスを撃退する
風邪に負けない体力づくりをし、これからも元気に楽しく過ごしましょう!!